(戻る)
ハンドクラップ音源作成ツール
手拍子くん2

ver 1.04をダウンロード

11/5/11 ver 1.04 →更新履歴

使用前の準備  簡単な使い方  上等な使い方  オプション説明  注意事項  権利など  更新履歴 
概要
手拍子くん2は、指定したタイミングでハンドクラップ音を鳴らした、いわゆる「ハンドクラップ音源」を作成するソフトである。

拡張機能として、用意した効果音を指定のタイミングで鳴らした音声ファイルを作成することも出来る。

動作環境 おそらくWindows98以降
実行方法 clapper2.exeを実行
Sound eXchangeとLAMEのインストールが必要である(後述)

使用前の準備
動作には以下の準備が必要である。

1.手拍子くんのインストール
手拍子くんのファイルを解凍し、中身を全て適当なディレクトリ(フォルダ)に入れる。
そのディレクトリを手拍子くんのディレクトリとする。

2.Sound eXchangeのインストール
SoX - Sound eXchangeのページから、同名のソフトをダウンロードする。
(右下の「Download」の下、「Sourceforge's File Release System.」を押して、
「sox-バージョン-win32.exe」と書いてあるファイルをダウンロード)

実行して適当な場所にインストールしたあと、インストールしたディレクトリから「sox.exe」と「(あれば)libgomp-1.dll」、「(あれば)zlib1.dll」を手拍子くんのあるディレクトリにコピーする。

3.LAMEのインストール(mp3ファイルを使わないなら不要)
LAMEのバイナリ配布サイトなどで、lame.exeをダウンロードする。
例;RareWaresの「LAME 3.98.4」の「Download (563kB)」を押す

解凍し、「lame.exe」を手拍子くんのあるディレクトリにコピーする。

4.手拍子くんの実行
手拍子くんのディレクトリにて、「clapper2.exe」を実行する。

簡単な使い方
手拍子くんを実行し、[参照]を押して、付属しているサンプルファイル「sample.txt」を読み込む。
サンプルファイルは以下のようなテキストファイル(拡張子は.txt)になっており、データファイルと呼ぶ。
/手拍子くんサンプル
#BPM/160
z,z,z,z,
z,z,z,z,z,z,z,z,
z,z,,z,z,z,,z,
z,,z,,z,,,,

[解析+再生]ボタンを押すと、書いてある通りのリズムでクラップ音が鳴る。
[録音]を押せば録音してwavファイルを作成する。



理解するべき点は以下である。
1.最初に、BPMを指定する
この例ではBPM140、かつ、1小節に4分音符が4つという意味である。
3拍子(1小節に4分音符が3つ)の場合は、
#BPM/140/3
と書く。4つの時だけ省略できるという事である。

2.1行に1小節のデータを書く
半角カンマ「,」で区切って1小節を等分し、クラップを鳴らすのならば「z」を書き、鳴らさないなら何も書かない。
ただし一番右のカンマの右には何も書かないので、カンマが4つであれば4等分(「z」ひとつが4分音符相当の長さ)になる。
(1拍目),(2拍目),(3拍目),(4拍目),
なお、リズムを示すのに「z」を使っているが、この文字は何でもよい。

1小節の間何も鳴らさないのならば、行にカンマ1つだけを書く。
z,z,z,z,
,
z,z,z,z,

上等な使い方
クラップ音ではなく、自分で用意したサウンドファイルを、指定通りに鳴らして録音する事も出来る。

効果音の設定
効果音を使うには、以下の行を必要なだけデータファイルの先頭に書く。
&sound=ノート文字,ファイル名,発声時間修正(秒),音量修正
ノート文字とは、クラップで使った「z」のような文字の事である。これも自分で設定する。記号以外の半角1字。

ファイル名は、wavかmp3ファイルの名前を書く。そのファイルはデータファイルと同じ場所(ディレクトリ)に置くこと。
使用するファイルの推奨形式は、モノラルのwavファイルである。録音時に特定の音だけおかしくなる場合はモノラルに変換すること。

発声時間修正とは、効果音のアタックが遅いので少し早く再生したいような場合に指定する。
標準では「0」であり、変化させない。「-0.1」とすると、0.1秒早く再生する。

音量修正とは、その効果音の音量を小さくしたい場合に指定する。
標準では「0」であり、変化させない。「-50」とすると、音量を50%減らす。増やさないこと。

例:
&sound=x,cymbal.wav,-0.02,-10
ノート文字を「x」
効果音のファイル名を「cymbal.wav」
発声時間を0.02秒早くする
音量を10%減らす

通常、同じ効果音が連続して2回鳴る場合、2回目が鳴り始める時に1回目の再生は中断し、音が重ならないようになっている。
これを、あえて音を重ねるようにする事も出来る。
&soundの定義にて、最後に「,1」を付け加えること。
&sound=x,cymbal.wav,-0.02,-10,1
これにより、この効果音だけは、重なって録音されるようになる。
この設定は、録音時のみ有効である。再生時には、この設定に関わらず、音は重ならないようになっている。

BGMの指定
効果音を乗せる音源(BGM)を指定し、それを再生しながら効果音を鳴らす事が出来る。
BGMを指定するには、以下をデータファイルに記述する。
&bgm=ファイル名
&bgmvol=音量修正
BGMに使えるファイル名は、wavかmp3である。データファイルと同じ場所(ディレクトリ)に置くこと。
音量修正は、標準では「0」であり、変化させない。「-50」とすると、音量を50%減らす。増やさないこと。

BGMとのタイミングを合わせるため、時間の設定が必要である。
B/5.5
とすると、時間をBGMの「5.5秒」の地点にする。
詳しくは次項に。

その他の命令
その他、CarmVTRとほぼ同じ記述が使用できる。
CarmVTR 譜面データ説明
手拍子くんで使える命令行・データ行は以下である。
現在時間の変更
B/1.5
行頭に「B/」と書くと、その行は現在時間の変更である。

小節時間設定
#BPM/160
#1.3333332
行頭に「#」と書くと、その行は小節時間の設定である。

BPMで指定する場合は、例えばBPM160で1小節が4拍(4分音符×4)の場合、
#BPM/160
と書く。小数も使える。
1小節が4拍の場合はこれで良いが、4拍ではない場合は、
#BPM/160/3
このように拍数をさらに書く。
この例はBPM160であり、1小節が4分音符3つの3拍子である場合の記述である。

1小節戻る
BACK
行頭に「BACK」と書くと、時間を1小節だけ戻す。
z,,,,
BACK
x,,,,


この例では、zとxは同時になる。

z,,z,,
BACK
,x,,x,

この例では「z,x,z,x,」と同じ意味になる。

時間の一時記憶/呼び出し
行頭に「@S」と書くと、その時点での時間を記憶する。
行頭に「@L」と書くと、記憶した時間に戻る。
@S
z,,,
@L
x,,,
@L
c,,,

この例では、zとxとcは同時になる。
BACKと違い、どれだけの時間を戻っても良いが、多用した結果ノートが正しく表示されなくなった場合、「ノート同時表示数」を増やすこと。

BACKと@S/@Lは、小節データをパートごとに分けて入力したい場合に有用である。

コメント
/コメントざますよ
行頭に「/」と書くと、その行はコメントであり、無視される。

開始地点、終了地点
始z,z,z,z,
z,,z,,
z,z,z,z,
終,
ノート文字として「始」と書くと、その地点から再生を開始する。
ノート文字として「終」と書くと、その地点で再生を終了する。

オプション説明


途中から再生する チェックを入れておくと、任意の位置から再生を開始する
メトロノームを鳴らす 小節の開始時に「ピッ」という音を鳴らす。この音と、小節の最初に置いた効果音は全く同時に鳴るべきである。ズレている場合、効果音の発生時間を調整して修正する。
ループウェイト 大きくすると動作が軽くなるかわりに効果音の発生タイミングが怪しくなる。
再生時に何かズレたりズレなかったりするのは仕様なのであまり気にしなくてもよい。
ステレオとして処理 使用するファイルが全てステレオである場合にチェックする。
使用するファイルはモノラルかステレオに統一すること。
BGMを録音しない BGMがあれば、BGMに効果音を混ぜたwavファイルを作成するが、これにチェックを入れてあると、効果音だけが鳴っている1つのwavファイルを作成する。かなり処理が早くなる。あとは他の方法でBGMとミックスすればよい。
BGMを混ぜたwavに細かいズレがある場合、BGMを混ぜなければ正常になる場合がある。

注意事項
・mp3ファイルは実行時にwavファイルに変換して処理されるが、はっきり言って時間の無駄なので最初からwavファイルだけを使うのがよい。

・使用するファイルのステレオ/モノラルは揃えること

・再生時に微妙にズレたりズレなかったりするのは仕様。録音時にはそんな事は起こらないので気にしない。

・音量を増やす方向に設定した場合、処理に失敗する可能性があるので、なるべく増やさないこと。

同じ効果音を連続して鳴らした場合、再生時は早く鳴ったほうを中断して新しい音だけが聞こえるが、録音時には中断せずに全て重なる。
 ver 1.01にて、録音時も鳴っている途中の音は中断されるようになった。
 ver 1.04にて、重なるか重ならないかを設定出来るようになった。

・動作中の一時ファイルとして、clapper2.exeのあるディレクトリに「_tmp_*.*」でフィルタされる名前のファイルが作成される。手拍子くんの終了時に削除される。

権利など
手拍子くん(clapper2.exe)は、D4U/kokolaの作成したフリーウェアである。
手拍子くんで作成されたファイルは、作成者が自由に利用する事が出来る。
手拍子くんは、Hot Soup Processorで作成された。

更新履歴
11/5/11
ver 1.04
効果音を重ねて録音出来るようになった
バッチファイル実行中に見難い進捗を表示するようになった
11/4/27
ver 1.03
「途中から再生する」にチェックが無く、秒数だけを記入してある場合に正しく再生されない事の修正
1つ目のノートの音が&sound設定を無視してハンドクラップになる事がある事の修正
「&stereo=1」という行を書くとステレオのチェックが固定になる
11/4/19
ver 1.02
定義した効果音が多いと異常終了する事の修正
BGMが無い場合の終了位置を「最後の効果音が鳴った時間の3秒後」から「5秒後」に変更
11/4/17
ver 1.01
録音時も再生時と同様に、同じ音が連続して鳴った場合に重ならないようになった
11/4/13
ver 1.00
作り直し公開