画面の好きな場所に文字を表示する事が出来る。テキストと呼ぶ。
「文字が書いてある画像」をピクチャーとして扱う事と同じだが、画像を準備する必要がなく、また文字を1文字ずつ表示する事も出来る。(流し表示)
テキストを使うには、まずどの深度でテキストを使うか、という事を設定する必要がある。
深度の説明
最大で5つの深度を設定出来(5つのテキストを同時に表示出来るという事)、設定していない深度にはテキストは表示出来ない。
設定項に以下を記述する。
&txset=深度 (または) &txset=深度,"フォント名",サイズ,スタイル値,$カラーコード &txpos=表示するX座標,Y座標 &txsetと&txposの2行で一組となる。 複数のテキストを使う場合は、この2行を必要なだけ書き連ねる。 フォント名は、前後をダブルクォーテーション(")で囲む事を推奨するが、守らなくてもよい。 スタイル値とは、文字の修飾の事である。 太字(1)、斜体(2)、下線(4)の合計値を書く。使わないなら0。 カラーコードは「$RRGGBB」形式の「$」+6文字で書く。 深度だけを書いた場合は、MSゴシックのフォントが使われる。 フォントやサイズなどは後で変更することも出来る。 例: &txset=0,"MS P明朝",16,1,$00FFFF &txpos=200,100 深度0でテキストを使う事を設定し、 フォントは"MS P明朝"、サイズ16、スタイル値1、色を$00FFFFとする。
フォント名などの記述には、付属ツールFONTLISTが便利である。
フォント名や色などを全て決めたら、「"フォント名",サイズ,スタイル値,$カラーコード」のボタンを押してコピーすればそのまま使う事が出来る。
文字を表示するには、命令行か拍データとして、以下のように記述する。
(命令行の場合) TX/表示する文字 (拍データの場合) [TX/表示する文字] 表示する文字では、以下の文字は特別な意味を持つ。1文字目に「+」と書くことで、それまで書かれていた文字に追加する。 例: [TX/さくら],,[TX/+さくら],,[TX/+のやまもさとも],,,, 最終的に「さくらさくらのやまもさとも」と表示される。 表示を消したい場合は、「TX/」とだけ書く。 例: TX/消しますよー TX/
\ 改行 \\ 「\」という記号 1文字目に「+」 追記する
フォント名などのテキストの情報は、譜面データ内でいつでも変更出来る。
全て命令行として記述する。
TXPOS/X座標,Y座標 表示座標を変更する。 表示されているテキストはすぐに移動する。 TXFONT/"フォント名" フォントを変更する。 TXSIZE/サイズ サイズを変更する。 TXSTYLE/スタイル値 スタイル値を変更する。 TXCOLOR/$カラーコード 色を変更する。 これらの設定は次のテキストが表示された時に有効となる。 すでに表示されているテキストには影響しない。
テキストを1つだけ使う場合は気にしなくて良いが、
複数のテキストを使う場合、どのテキストに対して設定や表示をさせるか、という事を指示する必要がある。
命令行として以下のように記述する。
TXSEL/深度 以後、指定した深度のテキストに対して命令する。 例: TXSEL/0 TX/これは深度0ー TXSEL/1 TX/これは深度1ー 深度0と1のテキストにそれぞれ文字を表示する。
フォント名、サイズなどの情報も、深度それぞれで独立しているので、別々に設定する必要がある。
文字を一度に全部表示するのではなく、1文字ずつ順々に表示させることが出来る。
流し表示と呼ぶ。
命令行として以下のように記述する。
TXSPD/速度 (TXSELで指定した深度のテキストに対して) 流し表示する。 速度とは、「1文字表示されるのに何秒かかるか」である。 0を書くと流し表示をやめる。 例: TXSEL/1 TXSPD/0.1 深度1のテキストの流し表示を始める。 1文字を0.1秒かけて表示する(1秒で10文字) 例: TXSEL/2 TXSPD/0 深度2のテキストの流し表示をやめる。
例えば深度0のテキストは、まさしく「深度0にあり、文字が書いてあるピクチャー」として扱われている。
その為、ピクチャーに対する様々な変化(移動、大きさ、不透明度、ジャンプ)をそのまま使う事が出来る。
ピクチャーの変化
また、テキストと同じ深度にピクチャーを表示した場合、テキストは消える。逆も同様である。
例: TXSEL/0 TX/文字ですよー PMOVE/0,0,100,0,300,1,R 深度0に書いた文字を、PMOVE行により移動させる。
注意点:
・テキストに対する座標の扱いは常に「&picposmode=1」相当だが、ピクチャーを扱う場合は&picposmodeの設定に従う。
・内部で使われている画像の大きさの関係上、角度の変更(PANG,PANGS)はうまく機能しない。